入院中でも食欲がある場合、楽しみなのは1日3度の食事です。
狭い空間のベッドの上で、読書にもテレビにも飽きてしまったようなとき、食事が気分転換になります。
病院の食事は口に合わない、と不満の声も多く耳にしますが、私は上げ膳据え膳で、買い出しも料理もせずに提供されるなんて、ホテルのルームサービスのように贅沢なことだと感じてしまいます。
それでも、治療で体力が弱っている時には、普段食べなれているものの方が口にしやすいと、アメリカの病院に入院してつくづく思いました。病院食にもお国柄が表れていて面白いと思ったので、今回は私がアメリカ・ニューヨークの病院に入院した時に出された食事と、日本の病院に入院したときに出された食事をご紹介したいと思います。メニューは日によって異なりますが、大体、写真のような感じです。
いいかがでしょうか?皆さまはどちらの方が食欲がそそられますか?
日本の夕食 アメリカの夕食
以前、長女がアメリカの病院に入院して、出された食事を一切受け付けず、「拒食症の疑い」という病名まで追加されたことがあります。それで、日本製のおかゆのレトルトパックやお湯をかければ炊き込みご飯やドライカレーになる非常食用のアルファ化米を持ち込んでしのいだことがあります。
次女が日本のある大学附属病院に入院した時には、「一般食と外人食から選べますが、どちらが良いですか?」と病棟で看護師さんに聞かれました。「一般食」というのは、いわゆる普通の和食で、メニューに煮物やうどんやそばなどが含まれていて、「外人食」は、パスタ、ハンバーグ、シチューなどだったと思いますが、「外人食」という表現、何とかならないものか、と思いました。